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本郷新病院長より就任のご挨拶を申し上げます。

天野直二前病院長の後任として、平成26年4月1日付けで病院長に就任した本郷一博です。重責に身が引き締まる思いですが、医療安全管理室長、手術部長、先端医療教育研修センター長などの経験、そして副病院長としての経験などを元に、病院長としての職務を全うする覚悟でございます。

昨今、医療を取り巻く環境は厳しさを増しておりますが、信州大学医学部附属病院は、前病院長はじめ歴代病院長の強い指導力により、確実に前進しています。この路線を継承・発展させることが私に課せられた責務です。今日、大学病院の使命は、全国国立大学附属病院長会議からの提言にあるように、教育、診療、研究に加え、地域貢献、国際化の5本の柱であります。それぞれの柱を、信大病院の特色を出した「信大版○○」といえるような内容にするべきと考えております。 
 
 多くの重要な使命を果たす基盤は、やはり人材。人あってこそ、であります。1700名を超える教職員が、忙しくも高い士気、充実感を持ちながら働けるような環境でなければならないと考えております。そのために、次の点に力を入れたいと考えています。

1. 病院機能強化の推進 
「基盤整備なくして高度医療なし」と考えております。ハイブリッド手術など手術室の充実、がんセンターの強化、ICU・HCUの充実、周産期医療の充実、MRIの移転などの病院機能強化を目的とした6階建ての「包括先進医療棟(仮称)」を、平成30年のオープンを目指して建設を始めるべく、計画を練りつつ、現在文科省と折衝を進めています。この事業の実現は、天野直二前病院長から託された最大の課題であります。
「包括先進医療棟(仮称)」建設後は、6人病室を4人病室とし、個室を増やすなど20数年先を見据えた機能強化のため、病棟の大幅な改築を計画しております。
ハード面だけでなく、医療安全、感染対策、医療情報など中央部門のソフト面での機能強化、また、医療の質の向上、評価にも取り組む必要があると考えています。


2. 長野県の医療拠点としての機能強化
長野県内の医療拠点として、県内の医療施設との病病連携・病診連携機能の更なる強化を目指します。特に、長野県がん診療連携拠点病院として、がん診療のレベルアップを目指した専門研修、診療支援など、また、緩和医療の充実も図ります。
平成24年6月に開始した信州メディカルネットを更に推進します。
超高齢化社会を迎え多様化する医療のニーズに応えるため、平成25年11月に設置した総合診療科をこの4月から本格稼動いたします。地域医療を充実させるとともに、将来的に総合診療ができる医師を育成し、長野県の地域医療の更なる拡充を目指します。
平成23年から行われている「看護マイスター育成プログラム」を継続し、若手看護師を育成できる人材育成を継続します。


3. 先進医療の更なる推進、臨床研究体制の充実
「信州から世界へ」をスローガンに、先進医療の更なる推進を目指します。近未来医療推進センターを更に充実させ、近く設置を予定している臨床研究支援センターとともに、臨床研究を支援する体制を作り、「樹状細胞ワクチン療法」ほか再生医療分野など信大独自の研究を支援します。取り組みのひとつとして、本年4月からは、糖尿病内科及び移植外科に「膵島移植外来」を開設し、膵島移植レシピエントの登録を開始します。
天野直二前病院長が始められた「教育研究診療推進プロジェクト」に対する助成を継続し、文科省科学研究費あるいは厚労省科学研究費などの競争資金の獲得を目指し、研究の活性化に繋げたいと考えます。これは、医師、コメディカルにとり、研究マインドの向上に寄与し、信大病院のレベルアップに通ずるものと確信しています。


4. 救急・災害医療の更なる充実
平成23年10月に開始したドクターヘリも順調に安全に運行され、昨年11月には出動回数1000回を超えました。今後、運用強化のための診療体制の充実を図り、救命率の更なる向上を図ります。
東日本大震災から3年余り経ちます。いつ起こるかわからない災害に対応するため、災害に強い大学病院を目指し、地域との連携体制を強化し、訓練を含めた災害対策に取り組みます。


5. 医療人育成の充実 
医師の卒前・卒後教育、専門医教育、看護師などの専門職の生涯教育は、一環したシステムで行う必要があります。従来、医師の教育において、卒前教育は医学教育センターが、初期研修医教育は卒後研修センターが中心となって、それぞれ取り組んできました。医師、コメディカルを一環したシステムで全人的な医療人の育成を行うべく、地域医療人育成センター、先端医療教育研修センターも統合し、現在、医学部との合同プロジェクトチームで「新教育研修機構(仮称)」設立に向けた作業が進んでおります。医学部との協力のもと、この機構の早期実現を目指します。


6. 国際人事交流の推進 
信州大学では国際教育交流委員会、国際学術交流委員会などの組織を通じて、国際人事交流の取り組みが行われていますが、大学病院としても医学部と連携し、外国人の臨床研修の積極的な受け入れ、また海外派遣制度を活用し、医師・看護師などに対する留学支援を進め、国際人事交流に勤めます。これは信大病院の活性化とアイデンティティの構築に繋がるものと確信しております。


7. 各部門、職種の業務改善
医師・看護業務などをより安全効率的に行うため、医療事務作業補助者や看護補助者などの配置を更にすすめるべく努力します。臨床工学士など、業務の効率化の見直しも行いつつ、マンパワーの充実に努めます。

まだまだ多くの課題がありますが、まずはここに掲げたことを中心に取り組んで参ります。なお、業務端末の初期画面右上に「病院長室より」というアイコンがあります。より開かれた大学病院を目指して、皆様方にさまざまな思い、情報などをお伝えできればと思っております。
皆様方のご支援、ご協力よろしくお願いいたします。

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