信州大学では、長野県内の院内助産の普及促進のために
「信州大学院内助産リーダー養成コース」を設置し、
研修を希望する助産師を募集します。

院内助産は、助産師がより高いプロフェッショナル意識を涵養できること、
妊婦の満足度が高いこと、産科医師の負担軽減につながることなどから
近年注目されているシステムです。

信州大学では長野県の補助事業として、将来院内助産システムにおいて
リーダー的に活躍できる助産師を育成するために当コースを設置しました。
奮ってご応募いただきますようよろしくお願いいたします。

お知らせ

コース概要

コース名称 信州大学院内助産リーダー養成コース
コース目標 将来院内助産での活躍を希望する県内で勤務する助産師が、このコースの研修を6か月受け、 その後自施設に戻り、院内助産の開設や運営に主導的な活躍をすることを目標とする。
研修場所 信州大学医学部附属病院
(南病棟4階、産婦人科外来、先端医療教育研修センター)
コース教員 菊地範彦(医師)、伊藤摩紀(助産師)
コース開始時期 2016年10月1日
コース設置期間 2016年度から3年間。
研修期間はそれぞれ6か月(開始終了時期については変更の可能性あり)

第1期:2016年10月1日~2017年3月31日
第2期:2017年4月1日~2017年9月30日
第3期:2017年10月1日~2018年3月31日
第4期:2018年4月1日~2018年9月30日
第5期:2018年10月1日~2019年3月31日
研修生定員 各期間で4名(調整の可能性あり)
*研修生の所属機関(病院)と助産師の受け入れに関する協定書を締結いたします。
研修生の要件
  • 県内の周産期施設に勤務している助産師で、本研修後自施設で院内助産の開設、運営に主導的立場での勤務を希望している方
  • 助産師資格を有し、5年程度の勤務経験がある方
  • アドバンス助産師(クリニカルラダーレベルⅢ)を取得していることが望ましい
研修費用 なし(研修生を派遣した施設が院内助産師普及にむけた人事育成事業補助金申請を長野県に申請すると補助金が支給されます)
研修の内容 信州大学医学部附属病院西4階病棟等で業務に準じた研修をしながら以下の項目を修得する。
  • 研修生は原則信州大学医学部附属病院西4階病棟の一員として業務を行いながら適宜教員の実地指導を受ける。
  • 木曜日の14:00~17:00は教員による講義および演習となる(曜日、時間は変更の可能性あり)。内容は助産技術の実践力の向上、超音波診断学、合併症妊娠・分娩の管理、リーダーシップ論など。学外の講師による講義あり(予定)。
到達目標 研修生は6か月間で以下の修了を具体的目標とする。
  • 分娩介助(院内助産を含む):5例以上、間接介助合わせて:10例以上
  • 助産外来、保健指導:30例以上
  • 超音波検査:20例以上
  • 産科疾患または合併症を有する妊婦の妊娠・分娩管理の理解(木曜日の講義は原則出席)
  • シミュレーターを用いた会陰縫合の演習
  • 院内助産運営のための講習受講

応募方法

提出書類
  • 履歴書
  • 看護師免許、助産師免許のコピー
  • アドバンス助産師認定証のコピー(取得者のみ)
  • 受講動機および本研修で学びたいことを500字以内で述べてください
送付先 〒390-8621 長野県松本市旭3-1-1
信州大学医学部附属病院総務課「信州大学院内助産リーダー養成コース」内川宛
応募締切 各期間開始日の3か月前

選考方法

審査方法 応募多数の場合は書類で審査します。採用、不採用に関わらず応募書類等は返却いたしません。
選考結果 応募締切後1か月以内に郵送にて通知予定
問い合わせ先 信州大学医学部附属病院「信州大学院内助産リーダー養成コース」
担当 看護管理室 青柳(0263-37-2739)
総務課 内川(0263-37-2734)

教員紹介

菊地範彦
(産婦人科医師)

信州大学院内助産リーダー養成コース受講をお考えの皆さんへ。
皆さんは助産師として働く中で不安や疑問を持っていませんか?今の長野県内の助産師の卒後研修システムは、就職した施設で教育を受け成長していきます。そんな中で「自分の知識や技術は正しいのかな?」と感じたことはありませんか?
経験年数が増えても、たくさんお産の介助をしても、おそらく不安や疑問はなくならないのではないでしょうか。 加えて、経験を積めば積むほど、知識や技術を向上させるには工夫が必要になるものです。
本コースには、より良い分娩介助や最新の知識を身につけ助産師としてステップアップできるだけでなく、 県内の様々な施設からの受講生や講師陣がお互いの不安や疑問を共有することで、互いに教え、学び、考えていける環境があります。
皆さんが助産師としてさらに自信を持って楽しく働けるお手伝いができればと考えています。

伊藤摩紀
(助産師)

私は「女性のライフサイクルを通した看護をしたい」との思いから助産師を目指しました。 女性の一生に大きなイベントは多くありますが、 妊娠・出産はその後の長い育児をスタートさせる上で大きな通過点となります。 その時期の重要性を意識しながら、お母さん方が自分らしく過ごし、達成感のある出産を迎え、 自信をもって育児をスタートできるように努めてきました。
お母さん・赤ちゃんが本来持つ力を最大限発揮できるよう、 助産師だからこそできる保健指導・助産ケアを深めることが、院内助産の魅力だと考えています。 本事業を通して県内に院内助産が広がっていくよう、微力ですが取り組んでいきます。 何卒よろしくお願いいたします。