がんの不安を希望に変える

2024年11月1日に信州大学医学部附属病院信州がんセンター長・教授を拝命いたしました、神田慎太郎と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
信州がんセンターは、2013年4 月に、県内のがん診療連携拠点病院の連携強化と長野県全体のがん医療の向上を目的として、信州大学医学部附属病院内に設立されました。がん薬物療法や緩和ケアの専門医だけでなく、通院治療室の看護師や薬剤師、医療ソーシャルワーカー、がんゲノムコーディネーターなど様々な職種が協働する組織です。がんは未だ難治性の疾患ですが、その治療は日を追う毎に進歩し個別化・多様化しており、患者さんのケアも全人的かつ高解像度にそのニーズをとらえ多職種で取り組んでいくことが求められるようになってきています。当院をはじめ長野県内には臓器別診療科にそれぞれの臓器の専門家がいますが、我々信州がんセンターはそれら院内外の各分野の専門家と連携しながら、患者さんとその治療、背景を様々な角度から俯瞰・仰視し、「Right patient, Right treatment, Right timing」が実践できるように一丸となって取組んでいきます。
信州がんセンターのミッション - がんの不安を希望に変える
信州がんセンターのヴィジョン
- 長野県のがん診療の専門家(がん薬物療法や緩和ケアの専門医、専門看護師・薬剤師・医療ソーシャルワーカーなど)を育成する。
- 包括的がんゲノムプロファイリング検査や治療開発のための臨床試験・治験を活発に行い、長野県のがん患者さんの治療選択肢を増やし、その予後・QoL・治療満足度を向上させる。
- 全てのがん患者さんに全人的かつ解像度の高い支援を行う。個別性の高いAYA世代や遺伝性腫瘍、希少がんへの支援体制を考えることで、あらゆる患者さんに対応できる支援体制を構築する。
現代のがん治療には、日々進歩する知識や手法を知っている専門家だからこそ辿り着ける領域が在ります。信州がんセンターは、がん診療・支援のプロフェッショナルを育成し、患者さんひとりひとりに、我々にしかできない質の高い・きめ細かい診療と支援を提供していきます。
信州大学医学部附属病院信州がんセンター長(教授) 神田慎太郎