2015.5.21 信州がんセンター公開講座【緩和ケアとは~私たちが目指すもの~】を開催しました。
平成27年5月21日(木)信州大学医学部附属病院 外来棟4階大会議室にて、一般の方・医療関係者を対象に信州がんセンター公開講座 【緩和ケアとは ―私たちがめざすもの― 】を開催しました。
講師は、信州がんセンター 緩和部門 特任教授 間宮敬子先生です。確かな実績と豊かな経験をお持ちのやさしい温かい先生です。
大会議室いっぱいの聴講者に緩和ケアのイメージを問いかけながら、緩和ケアの定義を説明し、古くは中世にさかのぼる世界の緩和ケアの歴史を紹介するところから始まりました。
緩和ケアの対象疾患は、がんに限らず慢性疾患、認知症、高齢者その他と多岐に及んでおり、緩和ケアは普遍的に提供されるべきものです。様々な場面で必要となってくる緩和ケアですが、患者の全人的苦痛(身体的、精神的、社会的、スピリチュアルな側面:複合的)を1人の医療者が解決することはできないことから、チーム医療の重要性を話され、信大病院の緩和ケアチームの紹介がありました。
切れ目のない緩和ケアのためには、がんを診療する全ての医療従事者が基本的な緩和ケアを提供することが不可欠です。大学病院として医療者の育成、教育、研究、信州版緩和ケアシステムの構築など目指すものについて話されました。
---------質問に答えて-------- ☆☆ 一部紹介 ☆☆
まずはできるところから始めてはいかがでしょうか。特別な技術はなくても、患者さんもご家族も、寄り添って話を聞いてあげるだけで救われることがあるし、自分も臨床の場で、患者さん達から逆に元気をもらったことがあります。それでも貴院のみで対応できないことがあれば、信大にご相談いただければできる限り助言するので頑張ってください。