信州がんセンター公開講座【がん医療における意思決定 ~あなたが大切にしたいことはなんですか?~】を開催しました
平成27年8月27日(木)信州大学医学部附属病院 外来棟4階大会議室にて、一般の方・医療関係者を対象に信州がんセンター公開講座を開催し、多くの方が真剣に聴講されました。
タイトルは、がん医療における意思決定 ~あなたが大切にしたいことはなんですか?~
講師は信大病院看護部 がん看護専門看護師の加藤咲子先生です
人生は意思決定の繰り返しです。がん医療における意思決定の難しさは、生命にかかわる、選び直しができない、結果の予測が十分にできない、患者さんをはじめ他にもご家族や医療者など意思決定に関わる人が複数いること、場合によっては患者さんご本人に意思決定の能力が十分にないことがあるなど。そして何より、正解が1つではないのです。
がんを病むことは、治療法がどれほど進歩して治癒率が高まったとしても、患者さんやご家族にとっては、「死の存在と対峙し、有限である生をどう生きるか」を否応なく考える時となります。
生きる質を高めるための意思決定を、患者さん、ご家族、医療者や専門家と共に「納得して決めた!!」と実感することが重要です。
決定したことの帰結が期待通りになるかどうかは不明でも、「決めるプロセス」が納得できるものになるかどうかが決定的に重要です。このプロセスを踏むこと、プロセスを共有することが納得した後悔のない意思決定へつながります。
「一人で決めない、一度に決めない」
患者さん自身がどんなことに価値を置いて生きてきたのか、何を大事にしたいか、これからどう過ごしていきたいか、語っていただく事がスタートです。
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加藤さんの分かりやすいお話と、意思決定を助けてくれるものや手段など役立つ情報と心構えの紹介も盛り込まれており、聴講された皆さまは満足された様子で会場をあとにされました。