信州大学医学部附属病院(以下、信大病院)は、1945年、松本医学専門学校附属医院として開院し、着実に発展して参りました。現在は、717床の病床に、32の診療科と31のセンター/部門を有し、約650名の医師、約800名の看護師を含め、2,000名以上の職員が勤務する、長野県最大規模の総合病院となっています。また、特定機能病院、災害拠点病院、都道府県がん診療連携拠点病院、高度救命救急センターなど、25の法令に基づく指定を受けています。
信大病院の理念は、大学病院の使命としての診療・教育・研究を遂行し、患者さんの人権を尊重した先進的医療を行うとともに、次代を担う医療人を育成することです。この理念の下、高度先進医療のイノベーションを創生し、その成果を国内外に発信するとともに、長野県唯一の特定機能病院として地域に密着した医療を提供しています。現在の信大病院においては、(1)地域が必要とする医療に十分な責任を持つこと、(2)高度先進医療を担い、医療イノベーションを生み出すために、高度な医療安全を担保すること、(3)病院長以下職員が一体となって経営を安定させ、事業を発展させることが重要なミッションです。
信大病院は、高度急性期医療やがん診療を充実させるために、手術室、ICU、NICU、GCU、産科を核とする南病棟を新築し、2018年より稼働を開始しました。外科系診療科を充実させるとともに、内科系を含めた新進気鋭の医師やハイレベルのメディカルスタッフが、最高の医療を提供するために邁進しています。また、老朽化した建物を補強し、患者さんの療養環境の向上を図るため、2021年より東西病棟の改修事業に着手しています。すでにHCUを12床から16床に増床し、オープンさせました。今後、ニーズの多い個室を整備し、ハイグレードな特別室を設置します。2025年3月の完了を目指して工事はほぼ順調に進んでいますので、今しばらくの辛抱をお願いします。病棟改修に合わせ、独自のキャッチフレーズ「笑顔をつくる ミライをつくる 信大病院」を制定し、ロゴマークも作成しました。このキャッチフレーズは、信大病院が人々を幸せにし、未来に向かって羽ばたく姿をイメージしていますので、お見知りおきのほど、お願いします。
信大病院は、専門性の高い高度な医療を提供するのが使命ですが、治療するのは病気ではなく、患者さんであるということを忘れてはなりません。今後も職員一丸となり、長野県内の医療機関と連携しながら、地域に親しまれ、信頼される病院を目指して参ります。信大病院へのご指導、ご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。