11月18日、信州大学医学部附属病院血液内科 中澤英之講師らの研究グループは、成人患者に重度の貧血を生じる病気の一つである後天性慢性赤芽球癆に対して、mTOR阻害薬の一種であるシロリムスの有効性と安全性を検証する第III相臨床試験を開始すると発表しました。
本治験は、治験の準備から管理を医師自ら行う医師主導治験として、全国8施設の血液疾患の専門病院と連携して(9つの治験実施医療機関)実施いたします。
稀な疾患である後天性慢性赤芽球癆の患者さんは全国に点在しており、治験実施医療機関に通院できない地域にお住まいの患者さんもいらっしゃいます。そのような患者さんも治験に参加いただけるよう、本治験では、オンライン診療(インターネットによる遠隔診療)を用いた分散型臨床試験(DCT)という先駆的な方法を本院で実施いたします。DCTを用いることで、患者さんは本院に一度も来院することなく、かかりつけの病院(パートナー医療機関)に通いながら、遠方より本治験に参加することができます(このため遠隔治験とも呼ばれています)。
本治験の照会を希望される医療関係者は下記の治験調整事務局にお問い合わせください。参加する患者さんの募集を本年12月から開始いたします。
〇SOARER-A治験調整事務局(信州大学医学部附属病院内)
soarerastudy-project@umin.ac.jp
*当日の資料はこちらからご覧いただけます。