センター長 | 堀内 哲吉 (脳神経外科教授) |
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副センター長 | 福山 哲広 (小児科准教授) |
副センター長 | 金谷 康平 (脳神経外科講師) |
信州大学医学部附属病院では、2024年6月に「てんかんセンター」を開設しました。このセンターは、てんかんでお困りの方やそのご家族が、相談・治療が受けられる専門施設です。
てんかんは子どもから大人まで、誰でもかかる可能性のある病気で、症状のあらわれ方もさまざまです。時には人生の彩を大きく変えてしまう力があります。しかし、てんかんは命に直接かかわらないことも多いために、これまで十分な診療が受けられなかった方も少なくありませんでした。
私たちは2018年にてんかん専門外来を設立し、2020年には長野県から「長野県てんかん診療支援拠点機関」に指定され、2021年にはてんかん外科手術を開始しました。そして2024年、さらに診療体制を強化するために、てんかんセンターを開設するに至りました。
てんかんの治療には、「どんな発作か」「どんなタイプのてんかんか」「原因は何か」をきちんと見極めることがとても大切です。
初診では、てんかん専門医がこれまでの経過や発作の様子、生活の状況などを時間をかけて丁寧にお聞きします。そのうえで、必要な検査(脳波検査・MRI・PET・SPECT、遺伝子検査など)を行い、正確な診断を目指します。また、発作の様子を詳しく記録するために、1泊〜1週間入院して行う「ビデオ脳波モニタリング」も実施しています。
てんかんの治療には、20種類以上の薬があり、それぞれに特長があります。当院では、お一人おひとりの症状や生活に合わせて、より適した薬を選ぶようにしています。
薬だけでは発作が治まらない方には、てんかん外科手術を検討します。他県まで行かなくても、長野県内で高度な治療が受けられるようになっています。
「仕事や学校に通えるのか不安」「どこに相談したらいいのか分からない」―そんな悩みを抱える方も多くいらっしゃいます。
当センターには「てんかん支援コーディネーター」が在籍しており、医療だけでなく、就労・福祉・学校など生活全般のご相談にも対応しています。特に、小児期から大人になる「移行期」の支援にも力を入れています。
ときどき「てんかんセンターは、難しい患者さんだけが行くところだと思っていた」という声を聞きます。しかし、それは誤解です。てんかんはとても奥の深い病気です。発作が落ち着いている方でも、診断直後の方でも、専門医の意見が役に立つことはたくさんあります。てんかんでご心配なことがあれば、かかりつけの先生に当院への受診を相談してみてください。
ありがたいことに多くの患者さんにご来院いただき、初診までに数か月待ちの状況ですが、長野県内の多くの医療機関と協力し、全てのてんかん患者さんに専門的な診療が届けられる体制を目指していきます。
ウェブサイト | 信州大学 医学部附属病院 てんかんセンター |
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外来予約センター | 0263-37-3500(平日9:00~17:00) |
初診の方は 初診のご案内ページ を必ずご覧ください。
専門科目 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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新患 | 午前 | ― | ― | ― | ― | ― |
午後 | 福山 | ― | ― | 福山 金谷 | ― | |
再診 | 午前 | ― | ― | ― | ― | ― |
午後 | 福山 | ― | ― | 福山 金谷 | ― |